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#wlb_cafe イベントの参加者の思いへの感想と意見。

育児 働き方 セクシュアリティ


 私がTwitterのアカウントを三つもってそれぞれの「顔」を使い分けていることは、このブログをお読みの少数の方にはすでにおわかりのことと思いますが、そのうちの @ の顔で、土曜日に《「『迷走する両立支援』対談&著者と読者の交流会」電子出版記念&ブックレット出版祈念パーティー》という長いタイトルのイベントに出てきました。
 以降、そのイベントに参加された方の感想・意見記事を眺めながら、私の感想や意見を述べてみます。少し長文になりますので、ご覚悟のほどを。


 前々日までの仕事がきつく、前日の娘の学校行事のあと事実上倒れていた私。この日の朝も起きられず、会場に着いたときにはすでにイベント開始から30分ほどが経過していました。
 しかし、スタッフの方に暖かく、というより熱くお迎えいただき、初対面の方に感動されてこちらもどう対応したらいいのかわからない有様。会場にはいってしばらくは、話しかけることもできずおどおどしていましたが、やがてパパの集いができたのでまずはそこに合流。
 こういうイベントで参加者のうちの二割が男性というのは、やはりテーマがテーマだからなのだろうと感心しつつ、自己紹介もそこそこにすぐに話が盛り上がります。これも参加者が共通の前提とベクトルを共有しているからこそだと思いました。


 で、会合の所定の時間を大幅に超えて盛り上がったわけですが、私にとっては、#wlb_cafe でおなじみの方々を含めたくさんの方々との交流ができ、つながりを深められたこと(30枚持って行った名刺が残りわずか4枚に、もらった名刺の数もすごかった)と、それよりもたくさんのお子さんと触れ合え、パワーをもらえたことだけでも大きな収穫でした*1
 スタッフの皆さんの働きも大変素晴らしかったのですが、会場を提供していただいたライフネット生命さまのファシリテーションがこれまたお見事で、子連れにやさしいセッティングだったのもよかったと思います。
 そして何よりエキサイティングだったのは、萩原久美子さんにもはいっていただいて id:jt_noSke さんが職場で「短時間勤務制度」を適用できるようにするための対策立案をした場面。現在育児休職中の渡辺徹さんのブログエントリー にそのエッセンスが載っていますが、初対面の人たちがいきなりこういう建設的な話ができる素晴らしさ。
 スタッフの @ さんがコメントされていた、『迷走する両立支援』が浮かび上がらせた「絶望的な現状」がベースにあることを認識しつつ、個人個人がその現状をどう打破していくか、その積み重ねがやがて社会を変えるうねりとなっていく、ということを信じて行動する人々。
 この集まりは、そのうねりの始まりになるかも知れない。それが現実になることを祈らずにはいられません。
 厚生労働省の山口さんとも直接お話しさせていただきましたが、上と同じブログの別エントリー に載っているそのメッセージは、私が 「レッシーぱぱの家」 の更新を頻繁にしていた頃とは時代が、そして「育児パパ」たちに求められていることが確実に変わっていることを思い知らせてくれます。


 最後に、会合終了後、別のお話をさせていただいた吉沢康弘さん @ のブログ記事が非常に興味深いので、ご紹介と、私の意見を少し。
 《C世代が押さえておきたい「家庭問題」への処方箋 》という記事です。
 「直感的には、これは間違っている」の項は、同じ外資系企業に勤めながら、職場ではとりたてて「育児パパ」であることをオープンにしてこなかった自分への反省の糧になりますし、「「家庭問題」を引き起こす原因は、日本の高度成長期が産み出した構造問題」の項での日本社会の分析は非常に鋭く、家庭社会に対する会社社会の優位性が見事に描き出されています。
 そして、対策としての「仮想敵を作らず、「集合知」を使ってC世代ならではの対処をしよう」の項、まず「仮想敵」を作ってしまうと往々にして思考停止に陥り、敵の罠にはまってしまうことになるので、これは非常に大事。
 ただし、ことお金の面においては、企業の収益が「従業員」「役員」「出資者」のどこにどう配分されるか、それによって「家庭問題」への配慮が当然異なってきますので、ここだけは押さえておく必要があります。特に、「役員」「出資者」への還元を最大化するあまり、不要な人員削減や社員側から見て自由度が著しく低い待遇を行い続ける企業は、「家庭問題」への(仮想ではなく実際の)敵としてみなさなければなりません。
 それから、家庭社会に比べて企業社会をあまりに優遇してきたその裏にある構造、いわゆる「政・官・業(外部要因として+マスコミ、外圧)の癒着」には、最終的に誰の態度を変える必要があるか、という意味で注意を払っておく必要があります。
 最後の「結婚カップル・子育ても含めて社会全体だよね、という感覚を育てていく」というまとめの部分は、私も100%共感します。


 いまの日本には、いろいろなところで「余裕がない」からか、子どもがいない人が家庭での子育てに関する問題を「私には関係ない」と切り捨ててしまう傾向が強くなっているように思います。でも、これからの日本を支えていく子どもは、家庭の中で育っていきます。そして、子育てする家庭や子どもたちにとって生きにくい世の中を変えていくのは、まさに政治・行政と国民全体の責任です。「少子化問題」などと口に出すのは簡単ですが、そうなった構造的な理由や問題の核心を正しく把握することを厭えば、問題の解決などあり得ません。まさに

家族・家庭の問題に、真っ向から取り組んでいくことは、社会全体、そして個人個人をとてもハッピーにする切り口

なのです。

*1:私はかなりの子ども好きなのです