読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サイボウズさんのライフスタイルムービーの「意図」があまりにも「誤解」されすぎている件について。

 最初にお詫びとお断りです。申し訳ありません。もちろん煽りタイトルです。ただ、ネット上の「大きな声」を眺めている限り、そうとしか思えない状況なので。あと、私にとって「イクメン」という言葉は、かつてブックマークでも触れた通り、「世の中を変えていくための「記号」でしかない、という認識」である、ということを頭の片隅において、この記事をお読みいただけますとありがたく。

 サイボウズさんのライフスタイルムービー、第一弾の「大丈夫」は結構歓迎されていたように思うのですが、第二弾の「パパにしかできないこと。」はコテンパンに叩かれていますよね。でも、私はあのムービーを叩くどころか、「よく言ってくれた!」と思ってすらいるのです。その辺りを、昨日勢いに任せてツイートしたもののtypo修正と、話を理解していただきやすくするための追記を加えて、書き記してみます。ああ、もちろん、「こんなヤツ男の風上にも置けない!」とか「えっ? こんな人が父親の育児応援サイトの管理人! ふざけるな!」という批難は甘んじてお受けいたします。ただし個別のお返事は差し上げることができませんが。とりあえず、そんなあなたが不快な記事を読まなくても済むように、ここに「続きを読む」を入れておきますね。

 私の昨日の連ツイはこのツイートから始まりました。

 感謝の意味を込めて、同じはてなブログ内でもあるこの記事をリンクしておきます。


プチ炎上中?サイボウズ“ママにしかできないこと”の真意について考えてみた - 育児について語るときに僕の考えること

 私がいままでに見つけた、今回のムービーに関するはじめての冷静な記事です。しばらくはこの記事を参考にしながら、ツイートが続きます。

 ここではもうひとつ、「大丈夫」へのネット上の評価が、今回のムービーをあえて「スピンオフ」だ、と言わざるを得ない状況を作ってしまった、ということにも思いを馳せておく必要があるように思います。前回のは単なる「前置き」であって、今回のムービーこそが「本編その1」なんだよ、という「声」が私には聞こえました。嘘だというなら言えばいい。私がそう認識したのはなぜなのか、ここからその解説が始まります。

 《根拠の無い》「大丈夫」イコール《自分に言い聞かせている》ともいう。

 前回のムービー「大丈夫」は、極めてリアルに近い「育児と仕事の両立に必死なママさん」の情景をひたすら描いていて、その点は絶賛されていたわけですし、私も私であの「大丈夫?」に涙を流しそうになったんですが、それでも、私は特にブログで取り上げることもせず、ツイートも一切していないんですね。私自身、正直言って、このムービーを公開することでサイボウズさんがいったい何を意図しているのか、が全然見えなかったわけです。もちろん私がこのツイートで触れた「父親の姿がない」点については、ブーイングの嵐だったわけですが、実はこれは単なる「伏線」でしかなかったのです。

 まあ、「本編その1」を見て初めてそのことに気づく私の間抜けさこそ「何やってるんだか。」と言うべきではありますが。

 では、以上を「前置き」として、いよいよムービー「パパにしかできないこと」の分析に移ります。

 あえて「ジェンダーバイアス」という言葉を使いました。私は「育児」から「ジェンダー」に興味を持った(数としてはものすごく少ないであろう)人なので、このあたりを分析する「責任」を感じています。これも大げさというなら言えばいい。

 はい、上手いこと言ったつもりです。そして、私の「イクメン」という言葉に対する認識がはっきりと現れたツイートでもあります。私には、「パパの育児参画」(※断じて育児「参加」ではないことに注意)に関して、「楽しむ」ことが先じゃないだろう、という思いがあるからです。このことについては、参考文献を最後に残しますね。

 批難される女性陣の多くの認識は、ここから違うベクトルに向かっていきます。「手伝う」という言葉への《拒絶反応》です。当然といえば当然なのですが、このムービーはそう批難されることを目的とはしていないんです。「手伝う、ねえ」という言葉の持っている意味に、ターゲットである「なんちゃってイクメン」さんに気づいてもらいたい、そういう思いが、この場面には込められているんです。ちなみに、本当に怒っていることの内容としては、このツイートが当を得ていると私には思えました。

 ……話を続けますね。

 補足すると、このあたりは、一度ムービーを見て「俺って、なんか変?」とうすうす気付き始めたターゲットに対して、再度見た時に何かの気づきがあればいい、というくらいのイメージでしょうか。もちろんおのおのの家庭にそれぞれ違う「つらいことども」があるわけですが、その中のどこかには当たるように作ろうとはしているでしょう。

 このあたりから「本当に言いたいこと」が顔を出してきます。女性たちの批難の中には、「毎日の《ほんの小さなこと》? ふざけるんじゃない!」「いや、ものすごくつらいんだけど」という声があるように思いますし、まったくもってその通りではありますが、そこをわざと矮小な表現に置き換えることで、ターゲットに嫌味にならず、でも《少し考えれば》「いや、結構大変なんじゃないかな」と思えるように作品を仕上げています。

typo訂正その1)(13)番ツイート内、「尋ねますが、の言葉に対して、」は「尋ねますが、その言葉に対して、」の誤り。

 私が持つこのムービーに関する不満点をひとつだけ挙げるとするなら、ここまで「強調」したつもりになっていても、「妻に対するケア」が重要である理由が、あまり伝わっていないことだと思うんです。サイボウズの青野社長がこんなツイートをしていて、ちょっと不思議に思ったのですが……。

 私はそれを読んで、どこに「問題点」が潜んでいるのかについて、こうツイートしてします。

 実はムービーの父親の「簡単だな」という返答には、「効果があるとは思えない」が見え隠れしていて、それだからこそ「でも、それが大事なんです」という返答が強調されていると思うのですが、その理由が「父親にしかできない」という言葉以外できちんと説明されたか、というところがどうにも不十分で。

 それと、いまふと思ったのですが、社長自ら、その「ぎゅっ」する過程で、なにか問題があったのでしょうか? 確かに「ここを間違ってはいけない」というポイントはあるのと、それについてはムービーの中では触れられていないので、少しあとで大量に補足します。とりあえず、ムービーについてまとめのツイートだけ入れさせてください。

 ツイートには入れませんでしたが、私が「育児について語るときに僕の考えること」さんの記事でとても素晴らしいと思ったのは、この部分です。

おそらくサイボウズはわかっていたのではないでしょうか。

 

彼らが提起した問題はあまりにも根深く、たかだか3分足らずの映像作品で解決することはできないであろうことを。

それは家族の在り方やライフスタイルが多様化した現代の日本社会においてはなおのこと。

 

働くママの気持ちを一時でも慰めるような、あるいは溜飲を下げられるような映像作品。

それはつくろうと思えばつくれるかもしれない。しかし、それでは根本的な問題はなにも解決しない。

 

そこでサイボウズは上記のような一時しのぎではなく、この問題に対して真正面から取り組む選択をしました。

そうした決意がこの『パパにしかできないこと』に秘められているように僕は思うのです。

 

 この部分には私も強く同意します。

 さて、いいかげんに追加部分にはいりましょう。パパがママを「ぎゅっ」するときの注意点です。

 ここが「男性」と「女性」との間に横たわる「相互理解の障壁」のひとつになっていると思うんですね。女性のコミュニケーションの取り方について、

  • ボディ・コミュニケーションが重要な「意味」を持っていること。
  • 自分の話をひたすら聞いてくれる人がいることをありがたいと思っていること。
  • 問題解決のための手段を提示される前に、まず「共感」してもらうことのほうが嬉しいこと。

 男性の皆さんは、このあたりを頭に入れて女性とコミュニケーションすることがものすごく大事です。でも、男性に対してこういうことを言ってくれる女性ってあまり見ない(女性同士なら当たり前なので、あえて「言う」意味を見出せないのかもしれません)。しかも同性である男性はものすごく高い割合でわかっていないので無理(バリバリのイクメンに見えても、わかっていない人はわかっていないと思いますよ)。とりあえず、まずはここまでうまく行けば、一時的にでもママの「つらさ」を受け止めることはできると思うのです。そして……。

  重要なのは、「自分で考えて(主体的に)実行する」こと。「参加」ではなく「参画」だ、とさきほど言ったのもこれが理由です。「言われて手伝っている」レベルとは、明らかに違うことがお分かりいただけると思います。しかも、「つらさ」についての話を連れ合いさんから聞いていますから、その「つらさ」をどうやったら少しでも取り去ってあげることができるか、という《重要な考慮点》が、「自分でもできること」の選択基準に当然のこととして反映されてきます。ここまで来たら……そうです。間違いなくレベルアップですよね。

typo訂正その2)(20終)番ツイート内、「なんちゃっとイクメン」は、当然「なんちゃってイクメン」の誤り。重要なところでの誤植、ごめんなさい。

 ここで私の連ツイは終わりです。その「意図」が、正しく伝われれば幸いなのですが。そしてもっと大切なこと。そのムービーがほんとうにターゲットとした人たちに伝わって、「気付き」を少しでも増やしていることを心から願います。

 

 最後に、いくつか触れておきたいことがあります。

 前掲した記事のほかに、冷静な目で見ていた記事をもう一つ。「育児漫画目録」さんのこの記事です。


【イクメンパパ特集】サイボウズのCM第2弾「パパにしかできないこと」を見て考えたこと | 育児漫画目録

 この記事には、サイボウズさんの主張内容を理解するためのふんだんなリンクと、ほかに記事を書いていらっしゃる方のリンク多数、それに「「働き方」についての考え」など、興味深い内容が盛り沢山です。

 そしてもうひとつ、女性の立場からこんな提言(というにはフランクすぎますが)をされている方が。


サイボウズCMをDISる人々って意識高すぎてついてけないよねぇー - 働くオカンの思考を解剖したらこうなりました

  例えばこんな感じ。

このCMにでてくるお母さんってさ、ぶっちゃけ日本の大半の働くオカン属性の方々の真の姿なわけでしょ?

そのお母さんすらも更に追い詰めてるって気付いてないわけ???

これ以上、このお母さんに象徴される働くオカン属性の方々を追い詰めて何になるの??

 もうひとつ。

このCMの「ママにしかできない」が悪影響だへったくれだって騒げば騒ぐほど、シラケる。わかる?シラケるのよ。

このCMよりもさ、 disって騒いでる意識高い系の働くオカン属性の方々の姿を目にした独身の男女が抱く感情ってどうかしらね?より夢も希望も更になくならない?よりよい未来なんかなくて絶望に変わったりしない?なんだまだこんなとこにいるのか、我が国は・・・ガーーンみたいに。

 ああ、女性にはこの言い方のほうが効くんだろうなあ、と直感的に思います。私にはできませんが(苦笑)

 本当にこれで最後、お約束の「参考文献」なのですが、これも私のツイートにあるので、そちらを紹介して代えさせていただきます。行った先のリンク集でのリンク切れについては先にお詫びしておきます(最近メンテナンスしておりませんので……)。

#まあ、思いっきり出遅れたことはわかっておりますが、連ツイートに1時間半と、記事書きに4時間かかっていることに免じてお許しいただければ。