Windows 10 の Anniversary Update (バージョン 1607) はとんだ厄介者だった

 「Windows 10,バージョン 1607の機能更新プログラム」を入れろ、と言ってきたので「しょうがないなあ」と思いつつ入れてみたのですが、こいつがとんだ厄介者でした。私が2日間にわたって受けた「被害」について述べておきます。「この人柱が、アホか」と嗤うがいいです(自棄)。

(1) システムフォントがデフォルトに戻る

 せっかく「Meiryo UI も大っきらい!」(『Tatsu's life on the Web』サイトの『Tatsuミュージアム(Download)』から)で調整していたシステムフォントなのですが、すべてデフォルトの縦長フォント「游ゴシック」に戻ってしまいました。まあこれは、「Meiryo UI も大っきらい!」の最新バージョンをダウンロードして設定し直せたからいいのですが……。

(2) gdipp サービスが動いているとエクスプローラーがコケて画面が真っ黒に!

 Mac より見た目がどうしても劣る Windows。見た目を大幅に改善させるパッチ的なフリーソフトMacTypegdipp の二種類があるのですが、MacType はパッチを当てた上にiniファイルの変更も必要と動作させるまでの設定が難しく、さらに Google Chrome では設定の一部が反映されないとかで断念。で、gdipp を使っていたのですが、これがバージョン1607と相性が最悪だったようで、私の環境ではエクスプローラーがコケて画面が真っ黒になり、ほとんどの常駐プロセスも含めて立ち上がらない、というとんでもない結果となりました。仕方なく Ctrl + Alt + Delete でセキュリティ オプションを表示させ、タスクマネージャーを起動して(なぜかセキュリティ オプションからのタスクマネージャーだけは表示される)泣く泣く gdipp 関連のサービスを停止(自動スタート指定していたためシャットダウン後の起動で再発、最終的には無効化……涙)してやっとどうにかなりました。結果、残念ながら一部アプリ(特に某巨大掲示板群用のヤツ)で表示がダメダメに。まあ、以前から gdipp を動かしていると某アプリ(具体名をあげると素性がバレる心配があるため出しません)である種の変形文字が正しく表示されないという不具合もあったので、これはやむを得なかったのだ、とあきらめることにします……。

(3) おまけに一部アプリで文字化け発生

 これは (1) でシステムフォントを変更していたせいもあるのかも知れないのですが、Google ChromeOpera (まだ使ってるのかよ、というツッコミはなしで)のメニュー項目やアドレスバーにて文字化けが発生しました。Google Chrome は最新バージョンが来ていた(ただし自動更新はコケ、結局最新インストーラーを手動ダウンロード)ので適用したところ問題解決したのですが、Opera のほうがどうにも治らず、Web 検索して見つけた『SODiCOM - Google Chromeの日本語表示が豆腐化(文字化け)した時の対処法』なるページにあった「プログラム実行時のパラメーターに "--disable-directwrite-for-ui" とオプションをつける」という方法でようやく難を逃れました(ちなみに私のマシンで起きた文字化けは「豆腐化」ではなく「罫線文字などに化ける」というものでした)。少なくとも次のバージョンが来るまではこのままで実行するしかなさげですね……。

 ……ということで、くれぐれも適用は慎重に。ダウンロード中や適用中のエラー(CRITICAL_PROCESS_DIEDなど)、導入後の一部アプリでの不具合も事例報告されていますし、特にインストールのタイミングが選べる Professional とか Ultimate バージョンの方はもう少し安定するまで待つのが吉かと。